相手に興味を持つこと
有名な経営者や有名な芸能人の特長としてよく言われることの一つが「人たらし」ということです。
「男たらし」「女たらし」といった言葉がありますが、「人たらし」というのはその上位互換にあたるもので、恋愛感情抜きにして多くの人を自分の味方につける術を身に着けている人のことを指します。
いわゆる「人たらし」の人というのは、人心掌握術を自分なりの方法で身につけている人というふうに言い換えることができるでしょう。
学生生活や社会人生活をしていると、特に飛び抜けて美人・ハンサムでなかったり、それほど話が上手いわけでもないのに、なぜか常に多くの人に囲まれている人気者のような人に出くわすことがあります。
「人たらし」というのは性的な魅力ではなく、もっと根本的な部分から多くの人の警戒感を解いて自分に信頼感をもたせることができるという意味で、非常に高い能力があると言えるでしょう。
遠くから見る限り「なんであの人が好かれるのかわからない」という人も、実際に話してみると「なるほどこの人なら」と思うことがよくあるものです。
人に好かれる人は千差万別で多くのパターンがあるものの、特長として共通していることもいくつかあります。
その中の一つが「相手に興味を持っている」ということでしょう。
人は誰しも、自分に対して興味を持ってくれる人には好意をいだくものです。
相手に興味を持っているということは、丁寧な相槌をしてくれたり、話を丁寧に聞いてくれたりというような態度に表れます。
さまざまな経験をしてみる
相手への興味を示すことが「共感型」とすれば、その反対に他の人にはないようなものすごい知識を持っている人に対して好意を持つのが「尊敬型」です。
これは単なる知識や学校の成績が良いのとは異なり、それまで多くの経験をしてきたという実績が、その人の人間性に深みを与える形で表れます。
例えばあまりよく知らない人であっても、その人が過去に数十カ国で生活をした経験があったり、誰もやったことがないような仕事を経験してきた人ということが分かれば、途端に興味がわくでしょう。
ただし自分の経験や知識をひけらかしている場合、その人間性が薄く見えてしまうので逆効果です。
その人のした経験が、顔つきや態度からにじみ出るようになって、初めて人に好かれる魅力が出て来ると言えます。
笑顔でいるなど
もう一つ忘れてはいけないのが「笑顔」の人であるかです。
笑顔はどんな年齢や性別の人でも、見せられたときには気持ちが和むものです。
いつも不機嫌で怒っているような態度の人は、恐れられこそすれ、多くの人に好かれるということはありません。
逆境にあってこそ笑えるような強いメンタルがある人が、多くの人を引きつける魅力を持つと言えるでしょう。