名刺交換のマナー
社会人としてのマナーの基本となっているのが名刺交換です。
最近は学生同士やママ友関連の人間関係で自分の名刺を渡すということをする人もいるようですが、個人で渡す名刺とビジネスとして渡す名刺とでは大きくその意味が異なります。
社会人として持つ名刺は自分の名前だけでなく、所属する会社などの組織における肩書を示すものです。
ですので、会社の名前の入った名刺を渡す時のマナーができていないということは、その会社におけるその立場の人はマナーが備わっていないと示すことになってしまいます。
自分自身の自己紹介だけでなく、会社としての印象も示すものになるのだということをきちんと意識して、名刺の受け渡しをしていきましょう。
まず名刺の取扱についてですが、社会人になったら絶対に一つは自分用の名刺入れを持つようにしましょう。
名刺入れは数百円くらいから購入できるものもありますが、安い名刺入れはどうしても素材も安っぽく、また収納部分が小さくなってしまうので、できれば数千円~1万円くらいの間で選ぶようにしてもらいたいです。
PORTERやCYPRISなどは価格に対して非常に性能のよい名刺入れを販売しているので、一つよいものを選んで購入しましょう。
名刺入れは相手の名刺を預かって収納するものでもあるので、あまりに安っぽいものを使うのは相手にとって失礼にあたります。
全体の流れ、注意点
名刺交換の全体の流れとしては、まず訪問をした側、または声を掛けた方から先に手渡します。
相手が複数人数いる時には、上司の方から先に交換させていただき、順番に部下の人と一人ずつ交換をしていきましょう。
名刺を差し出す場合は必ず渡す相手の正面に立ち、自分の名刺を両手で持って胸の高さくらいで構えて社名、肩書、名前の順番に口に出して渡します。
受け取る場合は相手から差し出されたものをきちんと両手で受け、「ちょうだいします。よろしくお願いします」といった挨拶をします。
会議などでテーブルがある場合も、名刺を渡す時はきちんと相手のそばに移動して行いましょう。
テーブル越しに名刺を渡すのは失礼にあたりますので、会議などに入る前に入口で済ませておくようにするのがベストです。
商談に入ったらテーブルの上に名刺入れを置き、その上に重ねて相手の名刺を置いておきます。
話し合いを複数人数で行う時には、相手の並び順と同じように名刺もテーブルの上に並べて置くようにします。
展示会などで大勢に会った時には名刺が切れてしまうこともあるでしょう。
その場合は切らしてしまったということをお詫びして、後日郵送をすると言って挨拶をしておきます。
自社に戻ったら早めに名刺とお詫び状を作成し、担当者あてに送ってください。