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敬語に悩むビジネスマン

間違いやすい敬語を完璧に使いこなそう!敬語のポイントを解説!

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間違えやすい敬語

よく年配の人が若年層に向かって「若い人は学生気分が抜けない」といったことを言いますが、これは主に言葉遣いのことを指しています。

学生時代は毎日顔を合わせて会話をする人の大半は同年代の友人・知人なので、あまり厳密な敬語を意識することがありません。
それが社会人ともなると、むしろ同年代との会話よりも年配者との会話が中心になります。
ですので、うっかり学生時代と同じようにタメ口で馴れ馴れしく話しかけていては、悪気はなくとも相手に大きな失礼をしてしまうことになるのです。

本人としては大真面目で使っている敬語であっても、用法が異なっていればそれもまた大きな失礼になります。
間違いやすい敬語として代表的なのが「ご苦労さまです/お疲れ様です」「参ります/いらっしゃいます」といったものです。

「ご苦労さまです」は外回りから戻ってきた同僚や上司に言ってしまいがちな言葉ですが、これは目上の人が目下の人に向かって使う言葉とされています。
正しくは「お疲れ様です」なので、上司や先輩の他、取引先などに対しても間違えずに使うようにしてください。

「参ります」は、自分の立場をへりくだって伝える謙譲語です。
なので上司や取引先の行動について「参ります」と表現するのは、相手を落としている意味になってしまいます。
正しくは「いらっしゃいます」なので、報告などをする時に誤って使わないようにしましょう。

尊敬語・謙譲語・丁寧語とは

腰の低いビジネスマン敬語を正しく使えるようになるには尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つを区別できるようになる必要があります。

尊敬語というのは、相手を立てる時に使う言葉です。
上司や先生など目上の人の行動を言い換えるもので、「言う」を「おっしゃる・言われる」、「食べる」を「召し上がる・おあがりになる」といったようにして使います。

謙譲語というのは、逆に自分の立場を下げるために使う言葉です。
「言う」を「申す・申し上げる」、「食べる」を「いただく・頂戴する」といったように使います。

丁寧語というのはそのどちらでもなく、言葉自体をきれいにしたものです。
言葉の語尾に「~です」「~ます」といったことを付けるのも丁寧語で、目上・目下関係なく公式な場で行う言葉遣いとなっています。

使う際の注意点

敬語は非常に奥が深いので、ついつい誤った覚え方をしていることも多々あります。

最近では社会人になる前や、なったばかりの若い人を対象にマナー教室も開催されていますが、中には特に根拠もなく勝手に作り上げた敬語を紹介していることもあるので注意が必要です。

有名な例としては「了解しました」が失礼なので「承知しました」にしましょう、ということなどがあり、実際には「了解」が失礼にあたることは全くありません。

敬語を使う時は、あまり形にこだわりすぎてしまうとかえっておかしな言葉遣いになってしまうということがよく見られます。
よく意味のわからない言葉は、不用意に口にする前に、辞書などで意味を調べてから使用した方がよいでしょう。